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株式会社一心 沿革

「所沢中国帰国者交流会」
所沢中国帰国者交流会という中国帰国者残留孤児の日本での定着を支援するボランテイア団体は、残留孤児やその家族が日本への引き上げ後日本社会に溶け込めるための支援活動を実施してきました。具体的には毎月2回の残留孤児とボランテイアの交流日に日本語で日本文化や習慣を学ぶため、茶道、華道、お琴、ゴミの出し方、等を実施してきました。また年2回は1泊旅行で日本の有名な場所を見学し見分を広げてもらいました。例えば日光東照宮、那須塩原温泉、平泉中尊寺、伊豆半島の伊東温泉、三保の松原、京都、沖縄の戦跡、水戸の偕楽園、箱根等。毎日の生活では日本語が不十分なため日本社会に馴染めない人が、中国語で交流し楽しい時間を共有できる支援をしてきました。
ところが70代後半になるにつれて、足腰が弱ったり病を得て交流会に参加する人たちが減ってきました。そこでこれから残留孤児達に必要なのは医療や介護の支援であるとの考えから、福祉事業の支援団体の設立が必要と感じNPOを設立することになりました。

「特定非営利活動法人中国帰国者交流会」

 平成27年(2015年)10月にNPO中国帰国者交流会を設立し、準備期間を経て
 平成28年(2016年)6月より訪問介護事業として訪問介護事業所 虹で事業認可を受け事業を開始しました。
最初の月の利用者さんは2名からスタートしました。食事を作ったり、買物をしたりして生活面の支援が中心でしたが、利用者さんが喜んだのは中国語での会話の機会が増えたことでした。
 平成29年(2017年)3月には利用者さんは8人と少しづつ、噂を聞いて依頼される方が増えてきました。
 平成30年3月には利用者さんは17名になりました。訪問介護事業を開始すると、訪問事業では一人のヘルパーさんが支援できる利用者さんは1名なのに対して、支援を期待している人は多くいるのに気づき、1か所に複数の人が集まれるデイサービスの提供が大切だと気付きました。そこで
 平成30年(2018年)7月より地域密着型通所介護事業所 一笑苑を立ち上げました。定員10名の小型の事業所です。本来は所沢市民の身が利用できる制度ですが、近隣市町村には中国語で対応できる事業所も無かったため、近隣市町村に住む残留孤児達が一笑苑を利用することに対して所沢市長の理解を得られて、従来一般日本人の利用するデイサービスでは、言葉の障害があり困っていた人たちが一笑苑を利用できることにより喜んでいることを嬉しく思います。


「株式会社一心」
 令和4年(2022年)3月には訪問介護事業所 虹では利用者は37名(内残留孤児は21名、一般日本人は16名)となり、デイサービス一笑苑では利用者は21名(全員が残留孤児や在日中国人で母語は中国語の人達)です。ヘルパーさんも15名前後になりました。中国語と日本語のバイリンガルの方が中心です。これまでNPOとして運営してきましたが、毎年理事会及び総会の開催とそのための議事録や毎年の実績報告と翌年の事業計画の作成とその報告書を主務官庁である県に詳細な報告書を提出するための人的エネルギーが多くかかるのですが、そのゆとりがないため、経営を簡素化する目的で株式会社化することにしました。
 令和4年(2022年)11月でNPOを解散し、
 令和4年12月より株式会社 一心で再スタートすることと致しました。

 

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